ひとつよが

2018年1月13日

アシュタンガ・ヨーガ ヨーガの8支則

上海からこんにちは!

2018年もスタートして早くも2週間。
 

日本では昨日のニュースで新潟県三条市で信越線が止まったニュースがネットにも上がっていましたが・・・。
 

 
三条市はつい先日の年末年始を過ごした我が故郷。
 

 
真っ白な雪に覆われる銀世界の風景は本当に息をのむほど美しく静寂が広がるのですが。
 

 
そこには同時に自然の恐ろしさ、並大抵ならぬ雪の大変さ、そして雪国に暮らす人々の忍耐強さがあることを思い出しました。電車の中での長い時間、本当に大変だったと思いますが、乗客の方を始め皆さん無事だったようで一安心です。大きな災害にならずによかった。

こちら上海はと言うと。
 

 
年末からずーーーっと続いていた曇天雨天にようやく青空が戻ってきました。
 

 
同時にぐーーんと冷え込み、氷が張ったり氷柱が出来ていたり。
 

 
寒さのせいか家のボイラーが止まる回数が増えているのが気になるところです・・・。


 

 
YOGA LIFE。
 

 
年の初め、1月ということで
 

 
今一度、パタンジャリのヨーガ・スートラ(ヨーガの教典)のページをめくっています。

その中でも重要とされている項目【アシュタンガ・ヨーガ】について。
 

 
YOGAの8支則(道徳律・ YOGAの8段階)
 

 
(サンスクリット語 アッシュ=8 タンガ=支えるもの・枝) 
 

 
*注意:ヴィンヤサスタイルで決まった動きを続けて行う流派のアシュタンガヨガとは異なります。

第Ⅱ章 29節から始まり第Ⅲ章7節までに記されています。

最初のふたつの項目(1.Yama 2. Nyama )は普段の生活においての規律(するべきでないこと・するべきこと)です。それぞれに5つの事項が記されています。

【YOGAの8支則】

1. Yama ヤマ
 
禁戒 気を付けること
 

 
①アヒンサ 非暴力であること 
 

 
②サッティヤ 嘘をつかないこと
 

 
③アステーヤ 盗まないこと
 

 
④プランマチャールヤ 禁欲であること 規則正しい生活を送ること
 

 
⑤アバリグラハー 不貪であること 不要なものを抱え込まないこと

インドでは師の象徴でもある木星が太陽を回る周期=12年であることに因んで
 

 
それぞれを12年間守ることでひとつのことを大成出来ると言われています。
 

2. Niyama ニヤマ
 
勧戒 するべきこと
 

 
①シャウチャ 清浄 清潔を保つこと
 

 
②サントーシャ 知足 足るを知る 
 

 
③タバス 修行 苦行 自己規律 規則正しく生きること
 

 
④ソヴァーッディヤーヤ 自己を学ぶこと
 

 
⑤イーシュヴァラ・プラニダーナ 自然の摂理の理解すること 

そして次の6つの段階へと進んでいきます。

3 .Asana アーサナ 

座法・姿勢(ここにYOGAのアーサナ=ポーズも入ります)

4. Pranayama プラーナヤマ 

調気法・呼吸法

5. Pratyahara プラティヤハラ 

感覚を制御すること

6. Dharana ダーラナ 

集中すること

7. Dhyana ディヤーナ 

瞑想すること

8. Samadhi サマディ 
 

 
三昧 静寂 悟り

まずは最初のふたつの項目、ヤマ・ニヤマを日々の中で実行していきます。


 

 
これは簡単なようで実はなかなか難しいことばかり。

一項目目のヤマ(禁戒)では。

1-①アヒンサ 非暴力は他への暴力ばかりでなく、自分自身に対しても非暴力であること。
 

 
例えばアーサナの練習でも自分を痛めつけるほどのことはしない。

疲れていたらきちんと休息をするなども含まれます。

行動だけでなく、言葉についても暴力的な言葉を使わない、悪口陰口を言わない。

自然を大切にする。

1-②サッティヤ 嘘をつかない についても、自分にも嘘をつかないこと、正直であること。

本当の自分を、自分の上辺の意識で騙さないこと。

1ー③アステーヤ 盗まないこと では、空気や水すら。つまり自然に手に入るものに対しても【頂いている】ことを忘れないこと。

時間や空間も。他の人との関わり合いでは、相手の時間をも頂いています。

自分の時間ですら、限りのある頂き物と考えたら、自分の時間を無駄にすることも盗むことにも繋がります。


 

 
頂いているという意識を忘れずに感謝をし、頂いた分、役に立つようにすることで盗んだことにならないと、スートラでは伝えています。

二項目目のニヤマ(勧戒)では。

2-② サントーシャ 知足。何かにつけて満足すること。足りないことよりも足りていることを感謝すること。欲張らないこと。

2-③ タパス やるべきことから逃げず、必要な苦しさは受け容れ経験すること。(ただし、無理に我慢することではない・・・=アヒンサ)。規則正しく生活し、自分を磨き続けること。

などなど・・・。

当たり前のことばかりですが、これがなかなか難しい。
 

 
実際はいろんな言い訳を盾に、きちんと出来ていないいことも多いかもしれません。

それでも、思い出して心掛けること。

この一年も、日々のひとつひとつの行いに出来るだけ丁寧な意識を持ち、
 

 
このアシュタンガ・ヨーガ=YOGAの8支則を大事に過ごしたいと思います。


 

 
参照:
 

 
インテグラル・ヨーガ (パタンジャリのヨーガ・スートラ)
 

 
やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ (YOGA BOOKS)
 

最後までお読みいただきありがとうございます。

ナマステ。