ひとつよが
2018年3月13日
10日ほど前にふっくらしていた公園の木蓮の蕾。
ここ数日の温かさに一気に開花しました。
空気の澄んだ日の
春の青空に
とってもきれい。
寒かった冬の間
ぎゅっと縮まっていたところからの広がり。
開放。
解放。
本当に気持ちよさそうに咲いています。
春も本番。
木のように四方八方に広がっていくエネルギー。
拡張・広がり・排出。
春のエネルギーです。
木の根は更に深く
枝は伸び
蕾が膨らみ
葉も茂り始める。
【陰陽五行】
春のエレメンツ(元素):木
その性質は:
木のように枝、根など四方に伸びる
成長・広がり・外向き・排出・柔軟
方角:東
気候:風
色:青緑
味覚:酸
臓器と経絡:肝(陰)・胆(陽)
体内組織:腱・筋
感覚器官:目
排出液:涙
感情:怒り⇔思いやり
春に整えたい経絡:
【胆嚢(陽)と肝臓(陰)】の経絡
*経絡とは「気・血・水」を全身に運ぶ通路で、全身に網の目の様に張り巡らされているものです。
中国最古の医学書の古典である「黄帝内経」では、
肝臓は心臓に次いで二番目に重要な臓器であり、
精神面では性格や感情を司る「魂」を宿すとされています。
肝臓は英語で“liver”。
ドイツ語のdie Leber が語源。
“Leber”という名詞は動詞“leben”=生きる から。
中医学的にも西洋の考えにおいても
古来より肝臓が『生きる』ことと繋がる臓器だったことが分かります。
肝臓の主な機能は血液の貯蔵・循環・自律神経の調節など。
胆嚢は肝臓で作られた胆汁を蓄え、消化の際に分泌します。
ちなみに肝臓や胆嚢の位置。
分かりますか?
胃の右上にあるのが肝臓。
胆嚢は肝臓の底部の中心ほどにあります。
こんな感じです。
肝・胆の経絡の滞り乱れにより発症するものとして
・イライラ
・めまい
・頭痛
・貧血
・筋肉の痙攣など
心当たりがあったら、経絡が滞っているのかもしれません。
上記のイラストを参照に春の経絡ラインを軽くもみほぐしてみてくださいね。
そして
春は寒い間に溜め込んできたものを
排出するエネルギーが活発になるデトックスのシーズン。
ここでも肝臓の活躍です。
十分に働いてくれるよう肝臓と胆嚢の経絡を整えておく必要があります。
この季節、陰ヨガクラスでは
春の経絡【胆・肝】の経絡を調える
前屈・側屈を中心に、
程よい後屈やツイストのアーサナをバランスよく取り入れています。