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陰ヨガ 秋の経絡 肺・大腸

南ドイツの夏はあっという間。


昼間の陽射しは随分と和らぎ

朝晩は薄手の上着が必要なほど涼しくなりました。


風も光も風景もすっかり秋を迎えています。


暦上では【夏の土用】を経て8月7日に立秋を迎えています。


みなさまはどんな夏を過ごされたのでしょうか?


アジアの夏はますます蒸暑くなり

欧州でも夏の気温が高まっています。


酷暑や猛暑という言葉を聞くことが年々増えているような気がします。


この時期に感じる疲労感。

暑気疲れに加え、身体の重さや怠さを感じる場合は

夏の間の冷えが蓄積されているかもしれません。


冷たい食べ物や飲み物、多湿やエアコンによる冷え。


秋が近づき空気が冷え始めると

体内に溜め込んだ水分や冷えが『水毒』として

鼻水や痰として現れたり

発汗作用の不調から肌のトラブルにもつながることも。


皮膚は『第三の肺』とも言われ

ニキビ・湿疹・蕁麻疹の発出に関係しています。


お腹周りの冷えは下痢や便秘、生理痛などを引き起こします。


感情面では理由もなくもの悲しくなったり

鬱々してしまったり。


これらの症状は秋の経絡【肺と大腸の経絡】とも深くかかわっています。


先ずは、陰陽五行の教えを確認してみましょう。


陰陽五行論
五行の季節 


五行の関係


秋のエレメンツ(元素):金

金の性質:下降・沈む

自然界でも樹々から葉が落ちる季節です。



金の機能:収穫

熟した実や果実の収穫の秋。

=不要なものは手放し、必要な滋養を得る


季節:秋

方角:西

気候:乾燥

:白

・・・肺の機能の不調がある場合、皮膚や顔色が青白くなる

味覚:辛さ

・・・摂取したい旬の食べ物は大根・レンコン・ネギ・生姜・梨など白いもの

体内組織:皮膚

・・・皮膚は呼吸を行い、第三の肺とも言われています。

感覚器官:鼻

排出液:鼻水


現れやすい感情:悲しみ・落ち込み・憂い


秋に調えたい【五臓六腑と経絡】      臓=肺(陰)・ 腑=大腸(陽)

【肺と大腸の働き】

(あえて西洋医学的な臓器としての位置・機能も含めての確認)


肺の機能:

・外からの空気や水分に対するフィルター的なバリア(粛降)機能

・呼吸や水分代謝を行う循環機能

・免疫機能に大きく影響

・身体の保温保湿を担う

・全身の気血水の循環を司る

・皮膚も肺の一部として捉える

・心(臓)の働きのサポート・・・心肺機能


酸素を取り込み、不要な二酸化酸素を排出します。



大腸の機能:

盲腸・結腸・直腸を含む約1.5メートルの長さを持ち

小腸から送られてきた食べ物の残りから水分を吸収し

滋養を取り入れたあと、老廃物・廃棄物を肛門から排出する



肺と大腸の共通点:

身体に必要なものを取り込んだあと

不要なものを排出してくれるという点で

肺も大腸も同じ特性をもって機能しています。


【肺・大腸の経絡】の気の乱れによる不調

身体面:

・咳、痰、呼吸困難、息切れ

・風邪をひきやすくなる

・気道粘膜の乾燥

・呼吸困難による胸のつまり

・皮膚や肌の不調(吹き出物・乾燥・湿疹・痒み)

・発汗異常(多汗・無汗)

・便秘


精神・感情面:

・外から入ってきたものを素直に受け入れられず鬱の気が生じる

・モノゴトへの執着が生じ、不要なものを手放せない

・悲観的になる

・気鬱・沈鬱しやすくなる

・なんとなく気持ちがふさぎ込む

・なんとなくもの悲しく寂しい


どれも秋に起こりやすい自然な症状ですが

あまりにもその症状・感情が重く感じる場合は

肺・大腸の経絡に滞りが生じているかもしれません。


上の図を見ながら経絡の流れに沿って優しくなでたり

腕や肩・首回りのストレッチするだけでも

停滞している氣が流れてすっきりとするかもしれません。



秋の陰ヨガクラスでは

秋の経絡【肺と大腸】経へのアプローチと共に

乾燥を和らげるよう

体内の水分を司る【腎と膀胱】経にも意識を向けていきましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

オンラインクラスにてご一緒できること楽しみにしております。


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