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イダー・ムドラ


2025年最後の満月を迎えました。

陰の極である冬至(2025年は12月22日)も近づいています。


一年のうちでも、月のエネルギー・陰のエネルギーが最も強くなる時期です。

自分自身の内にあるイダー・ナディ(月・陰のエネルギーの氣道)に

意識を向けてみましょう。


本来、冬は静まる季節。

自然界では多くの動物が冬眠を迎えます。

それに反して、人間はもっとも忙しくなり陰暦では師走とも言われる12月。


月と陰のエネルギーが極まるこの時期

わずかな時間であっても一日の終わりに

姿勢を調え、静かに座る静謐な時間に自分自身を置いてみましょう。


忙しさに翻弄されて

深呼吸をすることすら忘れている自分自身に気が付くかもしれません。


内側の静けさを取り戻すためのイダー・ムドラを結び、

イダー・ナディーに意識を向けてみましょう。


内側から自然に沸き起こる感覚や感情をそっと見守ってあげてください。


Ida Mudra 月(陰)の氣道を調えるためのムドラ

イダーは左鼻腔から骨盤底まで身体の左側を通るプラーナ=氣・エネルギーの ナーディー=氣道です。 チャンドラ・ナディ(月の氣道)とも言われます。


ムドラの結び方

背筋を伸ばし安定した座位を調えます。


  1. 両手ともに、親指と薬指の先端を合わせる

  2. 親指と薬指を合わせた状態の左の手のひらを上に向け、下腹部に保つ

  3. 親指と薬指を合わせた状態の右の手のひらを下に向け、左手の上に保つ

    (左右の親指・薬指が触れない程度の位置)

  4. 肩の力を抜き、両肘は胴体に触れず、背骨はすっと伸びている

  5. 左側のイダー・ナディを意識しながら自然な呼吸を続ける


ムドラは1日30分、あるいは10分ずつ3回に分けて行うことができます。

最初は1分ほど、または10呼吸ほどでも大丈夫。 慣れて来たら、徐々に長く45分ほど、または15分ずつを3回に。


イダー・ムドラは就寝前や気持ちを落ち着かせたいときにおススメです。


イダー・ムドラ 月のナディ(氣道)を調えるムドラ
イダー・ムドラ 月のナディ(氣道)を調えるムドラ

イダー・ナディとチャクラ

イダー・ナディーは、第1チャクラ・ムーラダーラチャクラから始まり

脊柱の左側を通り第6チャクラ・アージュニャーチャクラまで上り

左の鼻腔へ抜ける氣の通り道です。


カラダの左側を通るイダー・ナディ
カラダの左側を通るイダー・ナディ

チャクラ
チャクラ

より深い瞑想と呼吸のために

イダー・ムドラを結んだ左手の甲を座った腿の上に軽く預けてもいいでしょう。


ムドラを結び、軽く目を閉じ、自然に行われている鼻呼吸を観察します。

同時に、内側で感じられる感覚に意識を向けます。


呼吸が自然と左鼻腔に流れ、左の肺の動き、身体の左側への感覚に気が付きます。


そのまま、左半身で感じることをただ観察し、見守ります。


左全体をふわりと感じても

あるいは

左側の身体のひとつひとつの部位に意識を向けて

順々にその意識を次の部位に運ぶようにしながら

詳細に観察しても気づきが深まります。


例えば、左のつま先の一本一本から、足首、ふくらはぎ、脛、膝・・・・

など。


期待される効果

・内なる柔らかさや流動性、喜びや感受性など

月(女性性)の特性を覚醒させる


・本来の優しさ・穏やかさを取り戻す


・ストレスの軽減

・高ぶった気持ちを落ち着かせる

・冷静な状態を保つ


・血圧を下げる

・炎症などの痛みの緩和

・生殖器・泌尿器系を健やかに保つ


月光浴とともに

余裕がない時こそ空を見上げましょう。


晴れた日の冬空はお月様の光を浴びる絶好の機会です。

澄んだ空気に黄金色の輝きを優しく放っています。


太陽を裸眼で直視することは出来ませんが

太陽の光で反射するお月様の光は優しい。


お月様の光を愛でることは太陽の光を愛でること。


イダー・ムドラを結んだ瞑想の中で

月の光を感じてみます。


呼吸の流れとともに月光を自分の内側に広げていきます。


繰り返す呼吸と共に

月の柔らかな光、優しい光、冷静な光が

全身に運ばれていく様子を感じてみましょう。


月の光は

優しい月のエネルギーであると同時に

温かで力強い太陽のエネルギーでもあることに

気が付いていきます。



クラス内でもムドラの実践を行っています。

クラス詳細はこちらから



日々の徒然はInstagramにて発信中です。


最後までお読みいただきありがとうございます。



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